「お茶」というと日本では、緑茶や麦茶などがまず、思い浮かぶけれど韓国ではいわゆる「茶」のほか、植物の葉や実を使った「伝統茶(전통차・チョドンチャ)/代用茶」というものがよく飲まれています。日本でも「ゆず茶」や「生姜茶」などがよく知られているかな。それぞれ、効用があってふだん、こうしたお茶は家庭で手作りしたり、「伝統喫茶」と呼ばれる喫茶店でいただいたりするんですけれど、近ごろは手軽に飲めるスティックタイプのものもたくさん売られています。
その効用をいくつか、ご紹介しましょう。
《ゆず茶(유자차・ユジャチャ)》
ゆずの皮や実を刻み、砂糖やはちみつに漬けたお茶。甘酸っぱい味が人気です。ビタミンたっぷりなので、風邪予防に効果があります。
瓶入りのゆず茶をいれるとき、ちょっとお鍋でくつくつと煮て飲むとおいしいですよ☆
《なつめ茶(대추차・テチュチャ)》
日本ではなじみが薄い「なつめ」ですが、韓国ではお茶にしたり、サムゲタンに入れたり、とよく見かけます。干したなつめを水で煮込んで、その絞り汁を煮込んでいるそうです。とろっとしたエキスをお湯を注いでいただきます。なつめ茶は貧血や食欲不振、冷え症などに効くとのこと。女性にはうれしいお茶ですね。
《梅茶(매실차・メシルチャ)》
梅のお茶。さわやかな酸味があるお茶です。疲労回復、消化促進などの効果があるそうです。冷たくして飲むのもおいしいですね。
《生姜茶(생강차・センガンチャ)》
しょうがを煮だしたお茶。ぴりっとした辛さがあり、砂糖やはちみつを入れると飲みやすくなります。血行を良くしたり、消化不良などに効果があるということで風邪の引きはじめにも飲むとよさそうです。
スティックタイプの生姜茶は、ミルクティに入れると即席の「ジンジャーミルクティ」となりますよ☆
《五味子茶(오미자차・オミヂャチャ)》
五味子という実で作ったお茶で、甘・酸・苦・辛・塩の5つの味があります。五味子の実を水に漬けると鮮やかなピンクのお茶ができます。冷やして飲んでもおいしいです。強壮剤としても知られていて、痰を抑える効果もあるそうです。「ぐるプサ」メンバーはこの酸っぱさが最近のお気に入りですね☆
《双和湯(쌍화차・サンファタン)》
これは、「the韓方」!という味のお茶ですよ。香りも味も独特で、慣れるまでは「苦いーまずいーー」と思ってしまうかもしれませんが、漢方(韓方)では有名なお茶だということです。風邪や呼吸器疾患、疲労回復にいいと聞いて、「ぐえーー」と思いながらもがんばって!?飲んでいるお茶です。
スティックタイプのお茶は、お湯や水を注ぐだけで手軽に飲めるので本当に便利。のんのんが毎回、買うスティックタイプのお茶は「五味子(オミジャ)茶」と「双和湯」、そして「生姜茶」ですね。これは、職場や寝る前などにさっと飲みたいから。逆に、「柚子茶」と「なつめ茶」は瓶入りのものを買うことが多いです。柚子茶はやっぱり皮や実も一緒にいただいた方がおいしいなーと思うから。みなさんは、どうですか??
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