韓国の食堂でうれしいのは、テーブルにいっぱい並ぶ「おかず(밑반찬・ミッパンチャン)」ですね。韓国ビギナーのころは、「え!?頼んでないよ・・・」「お金取られるのかな・・・」とどきどきしてたら、食堂のアジュンマ(おばちゃん)から「何、言ってんだか、早く食べなさい!」って笑われたものです。小さなお皿にちょこちょこと盛られたおかず。いろんな味、いろんな歯ごたえ、いろんな調理法、それに栄養も考えられていたり・・・しかも、おかわりができる!という・・・ほんと、いい習慣だなー。
韓国では人と会ったとき「こんにちは(안녕하세요・アンニョンハセヨ)」とあいさつするほか、「밥 먹었어요?(パプ モゴッソヨ)」って言ったりするんですよね。最初、韓国の年上の方々にそういわれて、単にごはんに誘われているのかな、と思っていたんだけれど、これは、韓国で貧しい時代が長かったので、相手の人がおなかがすいていないか、と気遣うあいさつなんですってね。いいことば、だと思うのだ。
ちなみに、のんのんは「食べましたよ、パン、食べました」って言うと当時、韓国のおじいちゃんからは「それは、食事じゃないーーおやつだー」と食堂に連れていかれ、「けさはおかゆを食べました」と言ったら「それは、食事じゃないーー病気の人が食べるものでしょーー」とまた食堂に連れて行かれる、というのを繰り返し・・・「いえ、食べていません!」とおじいちゃんたちと一緒に朝ごはんを食べる、ということになったものです・・・なつかしいなー楽しかったなぁ。
ところで。こうしたおかず、だいたいは家庭料理、おうちで作るものなんだそうで、日本もそうだけれど、それぞれの家庭にそれぞれの味があるんだよね。同じ年頃のお友だちのおうちの冷蔵庫を覗かせてもらうとタッパーにキムチやらおかずが何種類も入っていて、うらやましい思いをしました。「お母さんが作って持ってきてくれるんだよ」って。そのおかずを、食卓にちょこちょこ並べて、ごはんにテンジャンチゲ(韓国のお味噌汁)でごはん。日本でも最近、常備菜を作るおうちが多いみたいだけれど、おうちごはんがやっぱりいいなぁと思うこのごろ。ちゃんとごはんを食べる大切さ、って韓国に何度も言っておいしい韓国ごはんを食べて、改めて実感したのんのんです。
ちなみに・・・
市場やスーパーでもこの韓国のおかず・ミッパンチャンが売られているだよ。量り売りが多いかな。ラップでくるんでくれたり、ビニール袋やタッパー(別売り)にしっかり入れてくれるので、汁漏れの心配もなし!韓国ごはん、おいしかったなー、日本のおうちでも食べたいなーと思った人はぜひぜひ、市場などのお店(ミッパンチャン・カゲ)もチェックしてみてね。
- 前の記事: どんどん広がる~プサンの地下鉄