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プサン(釜山)

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韓国の「柿」は柔らかいんです

 韓国と日本。違うようで似てて、同じようで違う。そんな体験を多くなさっていると思います。

 そんな一つが「柿」です。日本の柿、というとかりっとする食感。柔らかいものもありますが、どちらかというと硬いものが好まれますよね(もちろん、好き好きはありますが)。それが、韓国では断然、柔らかいんですよね。それもとろとろしたぐらいで、皮をむいてはカタチが保てないから、身の上の部分を切ってスプーンですくっていただくほど。韓国人の友だちは日本の硬い柿を見て驚き、のんのんは韓国の柔らかい柿を見て驚きました・・・。韓国では写真のようにリアカーで柿などの果物を売り歩くおじさんの姿もよく見ますね。プサンではチャガルチ市場や国際市場周辺で見かけます。

 また、韓国で柿、と聞いて思い出すのがドラマ『チャングムの誓い(大長今)』です。まだ子どもだったチャングムが料理に何の調味料が使われているのか、と問われて「柿」と答えるんですよね。それでチェゴサングン(最高尚宮)さまから「どうして柿、と思ったのか?」と聞かれ、「どうしてといわれても、柿の味がしたから、柿が入ってると思っただけで・・・」とかわいらしく答えます。朝鮮時代には砂糖の代わりに柿を使っていたんだなぁ、と教えてくれるエピソードです。

 そして、もう一つ。柿、といえばスジョングァ(水上果)。食堂で食後に時々、出されるトロンとしたお茶。味からはまったく想像できなかったのですが、スジョングァは干し柿を似て作ってあるんです。シナモンが入っているからわからないのかな。これも好きな味です。

韓国といえば、マッコリ!

 2011年もあとわずか。のんのん的に韓国を振り返るとことしは、マッコリをよく飲んだなぁ、と思うのです。去年、2010年にソウルの弘大にあるマッコリバーに連れて行ってもらって「生」マッコリのおいしさを知って以来、マッコリを飲むのにも抵抗がなくなったんですよね。日本でもチャン・グンソクさんがCMに出演するなどマッコリが売られるようにもなってきましたよね。

プサンでマッコリ、というと緑の瓶(というか、プラスチック容器・・・)の「センタク」が有名かな。プサンで作られているマッコリだそうです。1000Wしないですものね。安いです。ただ、飲み方にコツがありますよ。下に沈殿したものを均等にするために・・・振ると・・・しゅわわわーって飛び出してきてしまいますからね(炭酸コーラとかを想像してね)。写真のように瓶を逆さ向きにして沈殿したものが拡散されるのを待つんです。

こんな飲み方、ちょっとツウな感じです^^;

ちなみに化粧品の分野でもことしは「マッコリ」が出てきましたね。発酵モノの化粧品がブームとなる中、マッコリの洗顔フォームとか・・・のんのんも使ってみましたが、もちろんお酒臭いなんてことはなく、きめ細かい泡でなかなかイイですよ。SKINFOODの商品です。

11月8日 夕食 ムルマンドゥ 【釜山「食堂・屋台メニュー」全24食】

キムチのチとチゲのチ Ⅱ
【釜山「食堂・屋台メニュー」全24食】
11月8日 夕食 ムルマンドゥ

(文・写真 大野金繁)

夜の釜山駅前広場

釜山駅はセマウル号やムグンファ号の京釜線とKTX京釜高速線の発着駅。2004年に大改修が行われ、09年に拡張工事も完工、外観も内部も大都市の主要駅にふさわしいものになった。その明るくなった駅舎を背に横断歩道を渡り、最初の角を右に曲がった路地が、ロシア人の多い外国人街。夜は東南アジア系も目立ち、超ミニボディコンの姐さんたちが店の前で客を引いている。ロシア人はやや年増、東南アジア系はやや若く、東南アジア系の会話は、たぶんタガログ語だ。

1990年代のはじめごろ、この通りにはまだ「テキサス通り」の名があった。アメリカ海兵隊員が集う場所と紹介されていたが、そのころすでにロシア人が多かったと記憶する。極東や東南アジアとの貿易が増すにつれ、たむろする人々は軍人から船員へ、看板の文字は英語からロシア語へと変わり、しかし歓楽街としての役割はそのまま、というのがこの通りの歴史だろう。ガイドブックに「ひとりで出歩かないほうがよい」とあるように、確かにあやしげなフンイキが漂うが、店頭の丸椅子でビールを飲むかぎり、ぼったくりもなく、無体な勧誘にあうこともない。さほど危険はない、というのが実感であり、それ以上のことは、知らんです。

このテキサス通りに入らず、最初の角を左に曲がると「上海街」だ。古くからの中国人街で、近年観光資源のひとつにしようと表通りに面して上海門が建てられた。しかし門が釜山駅正面から南にずれて建つため、あまり目立っていない。また、長崎や神戸の中華街のようには中華一色に統一されておらず、ほかの通りと見分けがつかない家並に、中華料理店がぽつん、またぽつんと灯を点す。夜はけっこう淋しげだ。

それでも本格派(に見える)中華レストランが2、3軒あり、大衆中華の店はもっとある。その大衆中華料理店の中で、もっともにぎわう一軒に入った。

ちょうど2人組が勘定に立ったところで、4人掛けのテーブルにひとりで座らされた。ほかの席はすべて埋まり、目に見えるような歓談の声が、各テーブルから沸き上がっている。メニューはないかと首をまわしていると、店主らしき中年男が壁を指差し、その表示を吟味させる間もなく、焼き餃子にするか、水餃子にするかを問うてきた。活気がある店だけに店主の口調もシャキシャキしており、ここで考え込んだらオーダーはずっと先延ばしにされそう。で、急かされるままに焼き餃子を注文。直後、考え直して水餃子に変更。そっちがウリみたいなので。

店主は言った。

「じゃ、ムルマンドゥ(水餃子)にビール、それとエビチャーハンね?」

なんと、忙しい最中、店主はいつのまに人の心を読んだのか、エビチャーハンが追加されている。確かに私はチャーハン好きで、3度の飯より好きなくらい。しかし、それをなぜわかる? 

どうやら、店はエビチャーハンもウリらしく、店主としてはそれもすすめてくれてるらしい。だけどさ、まず餃子をアテにビールを飲みたいじゃない。チャーハンは飲んだあとにしたいじゃない。そう伝えたいんだけど、言葉ができない悲しさ、「エビチャーハン、いらない」としか言えなかった。ま、食いたきゃ、そのとき頼めばいいんだし。

ビールがテーブルに置かれた。コップにつごうとしたら、栓が抜かれていない。たいていの食堂系の店では瓶ビールの栓は客が抜くことになってるようで、栓抜きはダスターの横にあった。ダスターがテーブルにあるということは、ひょっとするとテーブルも客が拭くシステムかもしれない。それはないか。付き出しはキュウリ。中華系のタレがかかっている。

キュウリの付き出し

その間にも客は入れ替わり、ウエイティングも出ている。子ども連れも何組かいて、客層は幅広く、これだけ繁盛すると商売は楽しいに違いない。夢想に元手はいらないので、福岡で餃子屋を開いて大儲けをする夢を描きつつビールを飲んでいると、ムルマンドゥが盛大に湯気を噴きあげて到着。効果音を入れるなら「ドチャッ」がふさわしい音でテーブルに置かれた。

ムルマンドゥ

ああ、こりゃ、食いきれんわ。予想を超えた大ぶりの餃子が、数えると15個ある。上陸のその晩に、はやくも一人旅最大の難関に直面してしまった。

テーブルには醤油と酢と唐辛子の粉があり、自分で酢醤油を調合、唐辛子をこれでもかと振り入れ、餃子にまぶして皆さん食べている。それに倣う。

3個で飽きた。それがまだ12個残っている。ひとりの自分が呪わしく、気の合う仲間といっしょだったら、どんなに釜山の晩飯は楽しいだろうと悔しくてならない。

隣のカップルがうまそうにつまんでいるのは、いったん揚げた鶏肉を野菜といっしょに炒めたもののようで、メニューで確かめると「カンプンギ」という料理。少しずつ、ああいうのも食いたいわけだが、少しずつという慣習は、大枚をはたく韓定食をのぞくと、この国のどこにも見当たらない。私は黙々とひたすらに、いつまでも餃子を食った。もはやエビチャーハンのことは、心の片隅にも浮かばなかった。

福岡に戻って辞書をひいてみたところ、カンプンギは載っておらず。なんだろ、あの料理。

ムルマンドゥ/6000ウォン
店名/一品香
地域/上海街(釜山駅前)

タコの活き造りに挑戦!

一度、食べてみたかったんだよねーーーータコの踊り食い(サンナッチ、っていうそうです)。

さっきまで水槽でぐねぐねしていた小さなタコをばんばんばん、ってぶつ切りにしてごま油と塩味でいただきます。
お皿でもぐねぐねしているタコ・・・吸盤がお皿にぎゅーーってくっついて、きゃーきゃー言いながら口に・・・うまーい。韓国のこのごま油&塩味ってのはホント、格別だね。サムギョプサルもこんな感じでいただくでしょ。
でも、もっと口の中でぎゅーって吸い付くのか、と思ったら意外とあっさりした感じだったわー。

たまたまチャガルチ市場の中を歩いていて、飛び込みで食べることになったんだけれど、そのお値段がナント2万W・・・^^; ゼッタイ、ぼったくられてると思う。こんな高いはずないよね。ちゃんと値段を確かめてから注文すればよかった・・・。

(ちなみに、チャガルチ市場でのカニは、1キロ6万Wぐらい、って言われて。普通、1匹はだいたい3キロ。18万Wでカニのほか、アワビや魚の刺身にヘムルタン(海鮮鍋)、おかずをつけるって呼び込みのおばちゃんが言ってた。3キロだと6人がおなかいっぱい、食べられるそうな)

(さらに、ちなみに韓国在住の知人によると、チャガルチは便利な場所にあるけれど高いよ~って。これがカニで有名な機張;キジャンだと半額ぐらい、さらに浦項;ポハンだと3分の1ぐらいで食べられるよーって。この秋・冬は行ってみたいなー)


より大きな地図で かんかんKOREA を表示

朝ごはんの定番 アワビ粥の「済州家」

 プサン・南浦洞周辺に泊まったら朝ごはんの定番はココだね!!「済州家(チェジュガ)」。アワビ粥が有名なお店ですよ。店の名前のとおり、済州島からアワビなどが直送されているらしいですよ。日韓のテレビ取材などもたくさーん来る人気店ですね。

 朝ごはんに注文するならアワビ粥とウニのスープ。スープは何人かでシェアしてもいいでしょう。薄切りアワビのコリコリとした食感に、お粥のコクのある濃厚な味。おかずに出てくる韓国のりを入れてもまた、おいしい。

 こちらはウニのスープ・・・ウニ、ですよ、ウニ!いやー朝から高級でばぶりーな気分になるでしょ。でもアワビ粥は1万W、ウニのスープは7000W。お手軽に幸せになれる朝、なのでありました^^

 ついついにこにこ^^ お店のアジュンマ(おばちゃん)たちも日本語がだいたいわかるのでオーダーもカンタン!メニューは日本語ですよ。1階はテーブル席、2階にはちょっと広い座敷になっています。

おしゃれな夜には・・・ワインバーICI

 プサンでたまにはしっとりとワインを楽しんでみるのはいかがでしょう? ここ「ワインバー ICI」は西面の繁華街に2008年3月にオープンしたお店。ちょうど、韓国もワインブームなんですね。お手ごろな値段のワインがそろってます。

ワインはボトル2万Wから常時およそ80種類が揃っているそうですよ。

 「ICI」というのはフランス語で「ここ」という意味。店内の雰囲気はとーってもよく、やや落とした照明が心からくつろげる空間を演出しています。ここで、グラスを傾け、旅のあれこれを思い出しながら、はたまや愛をささやく、というのも
アリですね^^

 ワインだけではありません!イタリア料理をベースにしたお料理もとーってもおいしい!

 特にのんのんのオススメはこちらのラザニア!「こーんなにおいしいラザニアは初めて!!」と感激したものです。

 ワインのチョイスに迷ったときは、2006年に日本のワインアドバイザーの資格を取得したキムさん(写真左側の女性)にご相談ください!ぴったりのワインを選んでくださることでしょう。

 そして、そんなICIのキムさんからうれしいお知らせです。ICIを紹介している『ぐるぐるプサン+済州島』を持って来店したお客さまには10%オフにしてくださる!ということですよ。

お店の人にぐるプサを見せてくださいね^^

まずは腹ごしらえ! プサン国際旅客ターミナル・税林

福岡から朝のビートルでプサンに向かうと到着するのはちょうどお昼どきです。ホテルにチェックインして街に繰り出すぞー!と張り切りながらも、ぐぅ、と鳴るおなかは耐えられないもの・・・

そんな空腹ののんのんの鼻がくんくん、とかぎつけたのがこちらのラーメン!ターミナルにあるスナックコーナーのラーメンです。市販の辛ラーメンをふつーにおばちゃんが作ってくれるだけなんですが、この1杯で「おお、韓国に来たぞー」という気分になってくるから不思議ですねー。食べ始めるときは「いただきまーす」といってたのに、鼻をすすりながら食べ終わるときには「チャル モッゴスムニダー」って感じでしょうか^^; えへへ

ターミナル2階、出国の入り口のすぐ脇にある税林、ですね。帰国直前、ラストスパート(なんの!!??)の1食にもおすすめです。

南浦洞・四海坊が火事に!

null餃子の名店・四海坊の南浦洞店が1月末、火事になりました。光復路の三叉路にあり、とても目立つ店が無残な姿になっていてびっくりしました。

中華街(釜山駅前)にある姉妹店・四海坊で聞くと、修理には1ヶ月ぐらいかかりますよ、ということなのでまた復活することは間違いなし!また、あのもちもちの蒸し餃子を早く食べたいものです!

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