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2012-01

済州航空 ソウル・北九州路線撤退へ

 北九州・ソウル間を飛んでいた韓国のLCC(格安航空会社)済州航空がことし4月下旬から運休、事実上の撤退が明らかになりました。これは西日本新聞が伝えたもので(記事はコチラ)、「東日本大震災と円高ウォン安で、韓国からの訪日旅行が控えられいるため運休せざるを得ない」と会社側が説明しているそう。

 LCC・格安航空会社が次々と進出し、格安運賃情報があちらこちらで聞かれる最近ですが、なぜ、北九州からの撤退!?詳しく西日本新聞の記者が解説しています。

(以下、引用:西日本新聞 2012年1月17日付)
 韓国の格安航空会社(LCC)済州航空が16日、北九州ーソウル(仁川)線から事実上、定期便の撤退を北九州市に表明したのは、北九州と利用地域が重なり、集客がより確実に見込める福岡ーソウル線へのシフトが目的と見られる。韓国ではLCC各社が短期間で国際線を拡張しており、韓国LCC業界の競争の激しさも北九州路線撤退の背景にある。
 済州航空は、福岡線について、3月30日就航を目指して両国政府に運行許可を申請している。表向きは「北九州運休とは関係ない」とするが、「北九州に比べ福岡は需要が多く、新幹線乗り継ぎや都心へのアクセスなど利便性が高い」と、福岡線参入を早い時期から狙っていた。
 今回の北九州線の運休理由は「東日本大震災や円高」。だが、同社は今年の事業計画で現行の8機体制を12機体制とし、国際線も11から18に拡大する方針を明記。福岡線開設や名古屋線増便も含んでいる。
 韓国のLCCは現在、5社。すでに「飽和状態」とされる国内線では採算が取れず、各社が国際線拡張を急ぐ。航空自由化を図るオープンスカイ協定締結国・地域も、日本の12に対し、韓国は24と政府も海外進出の環境づくりを進める。済州航空が北九州路線に就航した2009年3月以来、3年足らずで5社で30路線を超えた。福岡県内では、エアプサンの福岡ー釜山線のほか、昨年12月にティーウェイ航空が福岡ーソウル線に参入した。
 こうした活発な進出に日本の地方空港も誘致合戦を展開している。だが、韓国では国内線で千円台の航空券が発売されるなど厳しい価格競争にさらされている。複数の業界関係者は「人気観光地が近いなど特色がない限り、福岡以外の九州の空港でLCCの定期乗り入れは厳しい」と話している。
(ここまで)

 のんのんが3年前、北九州空港へのLCC参入について韓国で聞いたときには九州の各空港へ次々と定期便が開設される、との期待を込めた話があったのですが、ここにきて地方への就航は厳しい現実を感じています。福岡へと集中することは便利ではありますが、その反面、集客も福岡一点、となる懸念があります(長崎に住むのんのんだからこそ、感じちゃうのかもしれないんですけれど)。
 一方で、福岡国際空港の利用者としては、これだけ利用者が増えているのに相変わらず不便な空港を残念にも思えますね。ちょっとお茶をするにも高いし、おみやげもありきたりのもの、羽田、セントレア、そして最近では長崎空港でさえ地域性を全面に出したり、楽しめる空港へとどんどん変化しているのに、福岡国際空港はただの通過点を抜け切れていないような気がします。福岡だけでなく、九州、そして日本の空の玄関口として、大いなるチャレンジとチェンジを期待したいですね。

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